『なーらんだ』子どもの”並べたい”欲を刺激する【絵本レビュー】

絵本レビュー

絵本について

タイトルなーらんだ
著者三浦太郎
ページ数24
対象年齢2〜4歳
言語日本語
出版社こぐま社
発売日2006年10月1日
基本情報
こぐま社
こぐまちゃんシリーズやわたしのワンピースで知られる、主に絵本を出版している《こぐま社》の公式サイトです。

評価

読んでいた期間:1歳6ヶ月ごろ〜約1ヶ月、2歳ごろ〜約1ヶ月(図書館よりレンタル)

項目評価
絵のリアルさ★★★☆☆
ストーリーの現実味★★★★★
言語表現の適切さ★★★★★
リズムと構成の良さ★★★★★
子どもとの対話性★★★★☆
ポジティブな表現★★★★★
総評★★★★☆
評価軸

あらすじ

「ちゅんちゅん とりさん」「ぶーぶー くるま」…、バラバラに散らばっていたものが、ページをめくると「なーらんだ」。最後は、親子の笑顔も並んで、うれしさいっぱいの絵本です。並べて遊ぶことが大好きな子どもたちに。

こぐま社

感想

てんでバラバラの状態から整列する、ということがモノや動物で繰り返される、とても展開が分かりやすい絵本です。そのため、小さい子どもにとっても内容・規則性が理解しやすく、すぐに発言・行動のきっかけを生み出してくれます。

私の娘も、この絵本のおかげで「並ぶ」という概念を理解した、もしくは理解が深まったように思います(読む前から「並ぶ」概念は理解していて、言葉でなんというかが分からないだけだったのかもしれませんが、これは今となっては確認のしようがありませんね)。家中のぬいぐるみを引っ張り出して並べてみたり、外に出かけたときは鳥が並んでいるのを眺めたり、渋滞している車を見たり。そういうのを見て実際に「なーらんだ」と言ってみたり。

ちなみに、この絵本に限ったことではないのですが、三浦太郎さんの絵本の最終ページにある「作者のことば」欄を読むのが好きです。著者自身も親であり、実際に子どもを観察して感じたことを基に、絵本を作成されていることが伺えます。このような過程が絵本に滲みでているからこそ、三浦太郎さんの絵本が人気なのかもしれませんね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました